Setolaboの目指す健康な社会
Setolaboは「予防医療を通じて笑顔で健康な社会を作り出す」という理念のもと、予防医療の検査を身近にすることを通して病気を早期に発見する試みや情報過多の時代に正しい医療情報を提供するサービスを展開しています。
検査で予防医療に貢献する
1つ目の事業は、予防検査を身近な存在にすることで、病気を早期に発見しようというサービス。現在は、香川県と大阪府に衛生検査所を設立し、がんや感染症の検査サービスを展開しております。
がん検査については、腫瘍マーカーの検査を身近な存在にするべく、様々な医療機関への提携を呼びかけております。将来は、血液一滴からがんが超早期発見できるような検査体制を確立することで、自宅でがん検査ができるようにし、がん検査を身近な存在にすることで、がんで人が亡くならないような社会を作っていきたいとしています。
また、新型コロナウイルスが発生した際は、会社の代表自身が救急の現場でコロナ診療にあたっていたことをきっかけに、重症化を減らし医療機関の負担を減らすべく、PCR検査を街中で気軽に受けられるようにと、どこよりも早期にPCR検査を開始しました。現在では、中四国を中心に9箇所に検査センターを設置しており、東京オリンピック・パラリンピックや高齢者施設のスクリーニング検査、無料化検査など、行政からの検査にも多く応えています。
医療情報の観点から予防医療に貢献する
2つ目の事業は、「医療リテラシーを向上させることで、予防医学の普及に役立てようという試みです。
近年、企業の利益を最優先にした医療関係の広告が増えており、会社の代表自身が、患者が誤認するなどの実害を実際の医療現場で感じていました。インターネットでなんでも調べられる時代の中で、情報の取捨選択が必要となっていますが、医学に関する知識を持っていない中で、まずその記事が正しいのかと一歩立ち止まって考える習慣や、物事を正しく判断しようという考える習慣を身につけることで、少しでも医療リテラシーが向上し、正しい情報選択ができるようになるのではないかと考えています。そこで、医学的根拠にかけるエステサロンを医学的に監修したメディカルエステサロンを運営し(他社へ事業を分離)、まずは身近なところから情報選択の大切さを訴えてきました。今後は、顔が見える医療従事者が医学的知識を根拠を持って発信していくような場を提供することで、いつでも医療に関する有用な情報を得ることができるようにする事ができるのではないかと考えています。
新型コロナウイルス関連検査
Setolabo衛生検査所は、香川県並びに大阪市の登録衛生検査所となっており、新型コロナウイルスについては、「RT-PCR検査」「抗原定量検査」「抗体定量検査(中和抗体の測定)」「変異株測定」を実施しております。いずれも指定の時間までにお受けした検体は、当日中に検査を実施して、結果をお返ししております。ご依頼をご希望の方はお気軽にお問合せください。
代表挨拶
Setolabo衛生検査所は、新型コロナウイルスのPCR検査や変異型検査だけではなく、遺伝子解析、腫瘍マーカーの検査などを通して、予防医療を重要視している香川県と大阪府登録の衛生検査所です。
当検査所でPCR検査を実施しはじめた背景としては、医師である私が、感染症指定病院で日本に新型コロナウイルスに入ってきた3月から新型コロナウイルスの診療に医師としてあたってきたことにあります。当時、PCR検査を求めて、多くの患者さんが帰国者接触者外来をになう地域の中核病院を受診されてきており、特に救急科においては通常の診療ができなくなっていました。私を含め多くの救急スタッフが防護服を着て診療を行わざるを得ないために毎日熱中症になりながら診療にあたっている中で、医療機関以外でもPCR検査がうけられる体制を拡充することで、医療現場の負担軽減を図るだけでなく、従来の医療体制へと戻すことができると考え、日本でもいち早く、2020年9月にPCR検査センターの設立(保健所認可は同年11月)に至りました。
そして、何よりも大切にしていることが、PCR検査が受けられず、発症判明が遅れ重症化した患者さん、無症状感染者の患者さんを1人でも多く見つけることで、世の中の予防医療に貢献していくことです。そのためにも、開設当時から全ての陽性者に対して、提携医療機関を通し、発生届の提出を保健所へ行ってきました。
今後は、PCR検査についていうと、特に地方や過疎地域でPCR検査が気軽に受けられるような体制の構築と経済活性化に向けたPCR検査体制の拡充を行っていきます。そして、Withコロナに向けて、PCR検査のあり方をより時代に即したものへと変化させていきます。
Setolabo衛生検査所 代表 医師 岡田悠輝
無料検査について〜ご理解をお願いいたします〜
現在、PCR検査の無償化が行われており、当衛生検査所が運営するPCR検査センターやPCR検査サテライトでも多くの検査を行ってきました。一方で、課題も多く見えてきました。特に、Setolabo衛生検査所としては「必要な方に」「必要なPCR検査」を提供するということを第一に運営を行ってきました。政府の方針としても、「より多くの人に検査を受けていただくことで、陽性者を発見し感染拡大防止に努める。」が本来の目的であったように思います。
しかし、実際蓋を開けてみると、ひたすらに無症状や軽症の陽性者を発見し、保健所と医療機関等をただただ圧迫しているだけではなく、医療機関を圧迫することで、本来治療を受けなければならない、COVID-19以外の疾患の方の治療の機会が奪れています。
当然、オミクロン株の長期的な予後に関する評価は、論文や症例報告でも、医学的な判断が分かれております。重症化の可能性を否定できないという論文がある一方で、すでに初期のCOVID-19(アルファ株やベータ株、デルタ株など)と比較して、オミクロン株はもはや別の病気とも言える、ほぼ風邪であるという論文が多数を占めているのが現状です。
加えて、実際の検査センターの窓口においても、多くの市民の方が不安を抱えて検査に来る中で、たくさんの受検者の方から感謝の気持ちをお伝えいただく一方で、暴言や迷惑行為など、一部の方のマナー低下により、多くのスタッフが精神的にも疲弊してしまいました。
総じて、PCR検査を実施することで、より多くの方の命を救うことにつながっているというばかりか、医療機関や保健所・行政を圧迫して、無料検査が逆効果に働いていると評価せざるを得ないとことがあり、Setolaboのスタッフの体も精神ももたないと考え、無料検査については、縮小や撤退をすることとしました。
今後は、「必要な方に」「必要なPCR検査」が届けられるように、各地域での医療機関や薬局での検査を引き受けたり、当検査センターでも、研究や学習活動の再開、経済活性化のために検査を行っていきます。無料検査につきましても、感染ステージや行政・保健所等の体制が整い、社会情勢を判断して再開を行う次第です。今後とも、検査所として徹底した精度管理のもと検査を実施して参りますので、ご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。